なぜ損切りをするのか

今日はたくさんご質問をいただく損切りポイントについてのお話。

 

まずは、なぜ損切りをするのかその理由を考えてみましょう。

 

@ 玉を持っていても先行き好転する見込みがないから。
A これ以上含み損を膨らませるとやばいから。

 

おおざっぱに考えるとこの2つの理由に絞られるのではないでしょうか。

 

私から見れば、

 

@は非常に合理的な考え方である。
Aは何でそこまでホールドするのかわからない。

 

と言うことになります。

 

なぜか。

 

@について
私は仕掛けと損切りは同じロジックで統合された一つの
手法の入り口と出口だと思っています。仕掛けた理由や根拠が失われた
ら、その時点でできるだけ早く手仕舞いです。損益は関係ありません。

 

Aについて
これは最悪です。仕掛ける理由と手仕舞いする理由に何の関連もない。
こういうバカげたシステムでトレードをしているなら、絶対に継続的に
利益を上げることはできません。理由があって仕掛ける。その理由が
実際にはなかったら、そう気付いた時点で手仕舞いです。なぜ、ぎりぎり
までホールドする必要があるのでしょうか。

 

損切りする理由がはっきりしましたか?
はっきりすれば続きを読んでも役に立つでしょうが、
そうでなければ無駄ですよ。わからない人は遠慮なく相談してください。

 

損切りポイントを決めるのはここからです。

 

損切りポイントは仕掛けのスタイルによって変わってきます。

 

すなわち、仕掛けが順張りか、それとも逆張りか、で変わると言うことです。

 

@順張りの場合
順張りは本来トレンドがある時に使う手法です。
従って、トレンドがなくなるか、転換するところで損切りするのが
一貫した手法として正しいやり方です。
つまり、トレンドラインを割ってしまったら損切りです。

 

A逆張りの場合
逆張りは支持抵抗線で止まると考えてトレンドと逆方向に仕掛ける手法です。
従って、トレンドが止まらなかったらその時点で損切ります。
つまり、支持抵抗線を明確にブレイクされたら手仕舞いです。

 

ここまで理解できたでしょうか。わからない方はこれ以上お付き合いしても
無駄ですよ。わかりたければ精いっぱい考えて質問してください。

 

次のステップは損切り幅です。

 

ここまでお話ししたのは次の2点。

 

@なぜ損切りするのか。
A損切りをすべきイベントの発生。

 

以上の2点を考えると、手仕舞いするポイントは自ずと決まってきます。
すなわち、順張りと逆張りでそれぞれどうなるかを
具体的に述べたポイントですね。

 

そうすると、仕掛ける時点で損切りとなるポイントは明確に分かって
いるはずですよね。わかっていなければ、損切り以前に、仕掛ける根拠が
あいまいと言うことになりますので、今回のテーマから外れていますね。
損切りうんぬんより仕掛けがまずいということです。

 

仕掛けのポイントと損切りのポイントが明確に決まっていることが、
仕掛けてもいいトレードの最低条件です。そして、両方のポイントが
明確に決まっているので、仕掛ける時点でもし損切りになった場合の
損失額も自ずと決まっていることになります。

 

さあて、ここで最初に損切りする理由のAに戻ってくるわけです。

 

すなわち、

 

「A これ以上含み損を膨らませるとやばいから。」

 

ですね。

 

損切り幅は仕掛けたポイントによって変わってきます。
そして、損切り幅は仕掛けるポイントからあらかじめ計算できます。
従って、もし損切りになった場合、損失幅が受け入れ困難なら、
仕掛けてはいけない。許容範囲なら仕掛ける。

 

以上、消極的損切りポイントの決め方でした。


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