ファンダメンタルズは必要か?

今日のテーマは「ファンダメンタルズ」。
ファンダメンタルズって一体何んなのか。
日経225先物のデイトレードに
ファンダメンタルズ分析が必要かどうかのお話です。

 

この言葉は元々経済学の用語で、
「経済の基礎的な事項」を意味しています。
具体的には、マクロ的には国家レベルの経済指標や
ミクロ的には個別企業の財務状況などを指しますね。

 

トレードの世界においては、
投資手法を分類するに際し、
「テクニカル分析」と対比して使われています。
ファンダメンタルズ分析とは、
国の経済指標や個別企業の財務状況を分析して、
投資判断をすることです。

 

では、当サイトでの定義はいかなるものか。

 

1.テクニカル分析
トレードを行う対象が取引されているマーケット内でのみ発生する
出来事や事象を分析して、投資判断を行う事。

 

具体的に言うとどういうものでしょうか。
例えば、
四本値、出来高、チャート、手口、
これらを基に計算される移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表、
オシレーターと言った、
各種インディケーター・指標類
などです。

 

2.ファンダメンタルズ分析
テクニカル分析で対象とならない出来事や事象。
つまり、マーケットの外で発生するありとあらゆる出来事や事象を
分析することです。

 

こちらも具体例を上げてみます。
政策金利、各種経済統計指標、他市場のテクニカルデータ、
自然環境、気候や地震・台風など天変地異、
国内外の政治的・軍事的・経済的出来事、
など等です。

 

我々は大証の日経225先物をトレードしますが、
CMEやSGXの日経225先物は別の市場ですから、
これらの市場で発生することはファンダメンタルズと言う事になります。
また、東証の225構成銘柄、外国為替等も別の市場ですから、
やはりファンダメンタルズですね。

 

こうして分けてみると、
ファンダメンタルズの対象となる事象が非常に多いことが分かります。
そして、そのすべてが多かれ少なかれ、
日経225先物の値動きに影響を与えているでしょう。

 

しかし、個々の事象がどの程度の影響があるかと言う事は、
検証不可能ですね。
なぜなら、あまりにたくさんの事象が存在し、
相互に作用しながら同時進行的に発生しているからです。

 

例えば、大証が開いている時間帯には、
日本や外国の外国為替市場が開いています。
しかも複数の通貨ペアが取引されています。
また、株式市場だけでも上海、香港、東京と言った具合に、
各国にあるわけですから、
各市場で起きている出来事の数は膨大です。
更に、その組み合わせまで考えればほとんど無限大ですね。

 

しかも影響は相互に作用しているでしょうから、
どれがどれだけ影響があるかなど、
数値化することは不可能です。
影響がないと言っているのではなく、
複雑すぎて影響がどの程度か見極めることができないと言う事です。

 

一方で、大証の日経225先物の値動きは、
何らかの形ですべてのファンダメンタルズの事象が与える影響を受け、「結果」です。
全てを織り込みながら刻一刻と動き続けているわけですね。

 

そうすると、ファンダメンタルズが一切わからなくても、
日経225先物の事象だけを分析して、
何らかの規則性や周期性などが見つかれば、
有効なトレード手法を作り上げることが可能であり、
さらに言えば、それだけで十分でしょう、
と言えるでしょう。

 

また、ファンダメンタルズの世界で突発事件が起きたとします。
記憶に新しいところでは、
安倍首相の突然の辞任や3.11大地震などです。
この時は日経225先物のマーケットは乱高下しました。

 

でも、いかなる材料が飛び出しても、
利確と損切に予め注文が入っていれば、
建玉と順方向に動けば利益が確定できるし、
逆に動けば損切できます。
ファンダメンタルズの世界で何が起きたかを全く知らなくても、
普段と何ら変わりはないわけです。

 

よく、ブルムバーグのニュースや日経の情報番組を見ています、
と言う人がいます。
また、新しい受講生に
「外国為替のチャートは見た方が良いですか?」
と聞かれます。
私の返事は、
「ニュースや為替の動きをみて、
日経225先物がどう動くかわかるなら見てください。」
です。
だいたい、為替の動きを見て、為替がどうなるかが分かるようなら、
為替をトレードすればいいのです。

 

結論:

 

『日経225先物をトレードするのであれば、その値動きだけ見ていれば十分。』


当サイトは携帯からもご覧頂けます。
上のQRコードを読み取るか、こちらからURLをメールで送信すると便利です。
トップへ戻る