板の利用法

板の利用法


皆さんはデイトレされるときに板や歩み値から仕掛けや手じまいの判断材料になるような情報を得ようとされていると思います。でも、デイトレ実施回数が数百回以下の初心者だと、まだまだ「なんとなく」レベル以上の情報を得ることは難しいと思います。しかも、板をジ〜ッと見つめていると目が疲れて敵わんですよね。

 

 では、板や歩み値からどんなことが分かるか、順を追って考えていきましょう。

 

1.板が厚いほうが勢力が大きい?

 

 板に表示されているのは指値の注文で、注文を入れた価格で売ったり買ったりすることを待っている注文ですね。約定するかどうかも分からないのに入れてあるぐらいだから、トレーダーがなにがなんでも絶対に売ったり買ったりしたい注文ではないのです。つまり静的な注文であって、これらが突如動き出して「相場を動かす」と言ったことはありません。そして、動かない以上は勢力でも何でもありませんね。

 

 また、買い板のほうが厚いとか売り板のほうが薄いとか比較する事も、「勢力」の比較にはなりません。チャート上の抵抗線付近では売り板が厚くなるし、サポート付近では買い板が厚くなるだけで、相場全体のエネルギーが板に表れているわけではありません。むしろ、どこに支持抵抗線があるかがわかる、と言う利用の仕方をしましょう。

 

2.相場を動かす注文

 

 では、相場を動かす注文はどこにあるのか、と言う事になります。相場が動く=指値の板を食いつくして次の価格へ移る、と言う事ですから、これを引き起こすのは板にぶつけてくる成行注文です。

 

 もちろん、私たち個人トレーダーが相場を動かすような巨大な成行注文を入れることはありませんので、ここでの話は1ショットラージ数百枚、一日に同数千枚の取引を行う大口参加者の成行注文についてです。

 

 この成行注文がどの程度の大きさになるのか、事前にその量を知ることはできません。成行注文を入れる当事者も自分の注文数以外の追随注文がどれだけになるかは、やってみないとわからないでしょう。と言う事は、勢力なるものはこの時点では未知数であり、仕掛けを行ったことの結果として(仕掛けたほうが勝つとは限らない)相場が動いたほうへ集まってくるものだ、と考えておいた方がいいでしょう。

 

3.成行で注文する理由

 

 次に成行で注文する理由を考えてみましょう。主な理由としては次の2つがあります。

 

 A 価格を自分の有利な方へ動かしたい→仕掛け的な新規注文
 B 出来るだけ早くしかも確実に決済したい→損切りなどの返済注文

 

 実は、この2つは原因と結果であることにお気づきでしょうか。「局面の推移」の講座での建て玉数の推移の説明を思い出してください。Aが仕掛け、Bは仕掛けが成功した時の結果、と言う事になります。

 

 従って、これらの注文は両方とも売りなら売り、買いなら買いと言う事になります。そして、相場が動き出せば、どれがAかBかわからないものの、間違いなく両方の注文が入っていると言えるでしょう。

 

4.どのポイントで何を見るか

 

 これまでの話を整理すると、板と歩み値から私たちが察知すべきことは次の2つです。

 

 A 相場を動かそうとしているかどうか
 B 相場が動き出したかどうか

 

 まずは「A 相場を動かそうとしているかどうか」からです。

 

 ある大口トレーダーが3000枚の買い玉を積み上げているとします。この買い玉を決済して利益を生むためには何が必要でしょうか。

 

 * 現時点より売り抜けするために十分なだけ価格を上げる
 * 利益が出る価格帯に3000枚以上の自分以外のトレーダーの買い注文を出させる

 

 何もしなければ価格は抵抗線と支持線の間を往ったり来たりしているだけです。買い玉3000枚を仕入れた価格は1つではないでしょう。そんなに厚い買い板はないので、少なくとも数十円の範囲で小さな注文を積み重ねて拾い集めたはずです。一度に買うと価格が上がってしまいます。

 

 そうすると、同じ論理で3000枚を売り抜くにはやはり買ったときと同程度の値幅で小出しに利食いを行う事になります。従って、価格を現時点より少なくとも50円や100円は引っ張り上げておかないと、余裕を持って売り抜けないことになります。と言う事は、今の取引レンジより一段上の価格帯へ突入させるために、自分の力で抵抗線をブレイクしなければなりません。

 

 先ほど述べたように、抵抗線では売り板が厚めになるので、この板めがけてこれまでなかったような大きな数百枚単位の成行注文が入れば、相場を動かそうと言う仕掛けが入っていると見るべきでしょう。

 

 次に「B 相場が動き出したかどうか」です。

 

 最初の一撃以降もブレイクを仕掛けたほうの買い注文が断続的に入って、成行の売り注文が入ってこなければ、この仕掛けは成功し、やがて数十円上では売り方のBの損切り注文が入って更に相場を押し上げるでしょう。

 

 また、ブレイクを仕掛けたにもかかわらず、買い注文があまり集まらず、逆に成行の売り注文が買い板を食い始めるようなら、買い勢力の結集は失敗に終わったと見るべきです。そうなれば、フェイクアウト狙いの売り方の逆張り仕掛けの勝利が見えてきます。やがて、最初に仕掛けた買い方が3−Bの損切り売り注文を出して、相場は下降を始めるでしょう。

 

 「見せ板」もたまには姿を現しますが、全く気にすることはありません。消えてなくなるならブレイク方向への仕掛けが成功しているわけで、板が厚いほうへ動いている証になるでしょう。逆に、一旦食われた板が、数秒後には同程度の注文が積み上がって厚い板が再現されるようなら、売り方との攻防に発展する可能性が高く、買いは一旦撤退すべきと言う判断になるでしょう。


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