「勝ち組は10%しかいない」の意味
トレードの難しさを表すために、
『コンスタントに勝ち続けているトレーダーは全体の10%しかいない』
とはよく言われることです。これまで3桁の受講生を指導してきた私も、これは真実だと思います。
しかし、
『だれがやっても10人にひとりしか成功しない、とは言えない』
とも思っています。
そもそも、「トレーダー全体」と言う分母にはどのようなトレーダーが含まれるのか、よく考えてみてください。
トレードを行ったことがある人をトレーダーと呼んでいるがために、分母にカウントされるトレーダーの質においてはピンからキリまであるのが現状です。味噌も糞も一緒くたにして論じていては、真実は見えてきません。
学校のような形でトレードを教えてくれるところはほとんどないので、ほとんどのトレーダーは、最初はほとんど何もわからない状態でトレードに手を出す。その後もなぜ失敗するのかよくわからないまま資金がなくなっていくので、途中で厭になってあきらめてしまう。これが現状です。
そんな中で、他の人とは真剣度が違うトレーダーが10人にひとりぐらいは居るのでしょう。その人は自力でか他力でかは別にして、とにかく真剣に負ける理由を突き詰めて考え、マーケットデータを分析して統計的に勝てる手法を見つけ、更にメンタルコントロールの方法を身に付けるところまで到達する。
これが『勝ち組は全体の10%』の本当の意味するところだと思います。
言い換えると、
『ほとんど何もわからない状態では、10人中10人ともコンスタントに勝てるはずはない』
と言えるでしょう。
また、
『期待値プラスの手法をルール通り運用できる技術を身に付けたトレーダーは、10人中10人ともコンスタントに勝てる』
とも言えるでしょう。